いとうとよぅさん

東大の卒業設計の公開講評会に行きました。さすがにゲストの審査員は凄い人ばかりでした。しかし何故か安藤タダオがいなかった（笑）

次々と公開処刑を行った先生が面白かったです。何を隠そう、それは西沢大良（笑）途中まではやっぱこのオジサン危険だな、と思っていたのですが、最後に一言、「君たちは無駄に説明が上手い。それは人間的に欠けている。節操がない。」と言った趣旨の発言。正直、この言葉にはとても共感出来ました。これは早稲田や芸大の建築にも共通して言えることなのかもしれないけれど、論述で設計を肥大化させるというか、実際の設計以上のものを言葉で見せるということに僕はどうしても疑問を感じます。それは無知な施主を騙す行為だからです。ひとことで言うならばハッタリです。絵が上手い人、表現力のある人は、どうしてもそういう傾向に進んでしまうんだろうと思いますが、アンビルトの建築家の原点はこういうところにあるハズです。アンビルトは社会貢献出来てません、絶対。（建築業界に刺激を与えることは出来ますが、それは世界が狭すぎると思います。）ジャンヌーベルは実際に建った自分の建築に大して何だか批判的な気がしますが、それは多くの場合想像（妄想？）とのギャップに苦しんでいるからでは無いでしょうか。
学内1位だった人の作品は、今回の講評ではあまり持ち上げられることはありませんでしたが、非常にリアリスティックな計画で、僕は好きでした。
東大卒の建築家はやはり頭が良いので尚更そんな傾向があるように思います。なんだか政治家みたいですね。。。僕は安藤タダオの建築が好きですが（明らかに失敗してる建築も多いけど）それは安藤さんが言葉の以上の建築を創ってるからだと思います。多分。

なんか負け犬の遠吠え状態です（笑）でも今日はとてもいい勉強になりました。やる気が湧いた一日でした。